◆少年目録◆

個人的な、記録を主に「少年」が登場もしくは関わっている作品の感想。なので内容が、解ってしまうものも多々ありますので、お気をつけ下さい。

2008.04.17

悪を呼ぶ少年

悪を呼ぶ少年 (角川文庫)悪を呼ぶ少年 (角川文庫)
(1998/09)
トマス トライオン

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双子と祖母の話。
双子と祖母の話というと、このブログにも書いた
「悪童日記」が、今まで根強かったのですが、
これも、面白かったです。

悪童日記の場合は、二人の類似性が顕著だったのに対して、
此方の場合は、二人の対照性が面白い。

個人的に、暗い少年というか、ミステリアスな
解り難さに惹かれる事が、多いので
ホランドが登場するシーンは、かなり熱心に読みました。

復刊したものを読んだのですが、大分、昔の作品であるという事で
若干、文体が読み難い様に感じる所もあったのですが
半分位、読み進めてからは、展開が面白くなったという事もあり
とても楽しめました。

ネタばれです。
ミステリーなので、読むかもしれない方は
読まない方が、良いと思います。
取り敢えず、
結末に驚きました。

二段構えの、落ちなのですね。
二重人格(正確には違うかな)というのは、
予想範囲内でしたが、それでも、どきどきしました。

双子が、半身を失って、それを追い求めて
それに成り代わっていく様は、すさまじいです。
双子であるからこそ、という感覚です。

段々と、そこにあったはずの秩序が
何かルールめいたものが崩壊していく恐怖。
戦慄が、徐々に双子の周囲を侵食していく様に、
背筋が寒くなる様な、切ない恐さがあります。

まだ、一度しか読めていないので
もう一度読んだら、また何か解るかな。

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