◆少年目録◆

個人的な、記録を主に「少年」が登場もしくは関わっている作品の感想。なので内容が、解ってしまうものも多々ありますので、お気をつけ下さい。

2008.04.22

トーマの心臓

トーマの心臓トーマの心臓
(1995/08)
萩尾 望都

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物語の始まりとともに、
一人の少年トーマが死んだ。

ユーリの苦悩の深さ。
トーマの美しい魂の行為。

初めて読んだ時の、衝撃と言ったらない。

以下ネタばれです。......more
2008.04.17

悪を呼ぶ少年

悪を呼ぶ少年 (角川文庫)悪を呼ぶ少年 (角川文庫)
(1998/09)
トマス トライオン

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双子と祖母の話。
双子と祖母の話というと、このブログにも書いた
「悪童日記」が、今まで根強かったのですが、
これも、面白かったです。

悪童日記の場合は、二人の類似性が顕著だったのに対して、
此方の場合は、二人の対照性が面白い。

個人的に、暗い少年というか、ミステリアスな
解り難さに惹かれる事が、多いので
ホランドが登場するシーンは、かなり熱心に読みました。

復刊したものを読んだのですが、大分、昔の作品であるという事で
若干、文体が読み難い様に感じる所もあったのですが
半分位、読み進めてからは、展開が面白くなったという事もあり
とても楽しめました。

ネタばれです。
ミステリーなので、読むかもしれない方は
読まない方が、良いと思います。......more
2008.02.07

オリバー・ツイスト

オリバー・ツイストオリバー・ツイスト
(2006/06/30)
バーニー・クラーク、ベン・キングズレー 他

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賛否両論、多々ありますが、個人的には
お気に入りの部類に入る作品です。

純真で、真っ直ぐな少年が
(映画の中では、うぶとか世間知らず
なんて言われていますが)
周囲の人々に翻弄されながらも、
人を疑わず精一杯、小さな幸せを求めて
生きてゆく話。

どこまでも、正直で
気高い魂を持ったオリバーが、
可愛くて仕方が無いです。
この子の、素直さは、全ての大人に
悪用されてしまうのではなく、
何人かの大人に対しては
影響力のある極上のものです。

以下は、もの凄く
個人的な感想。ネタバレ含みます。......more
2008.01.19

飛ぶ教室

飛ぶ教室飛ぶ教室
(2004/08/25)
ウルリヒ・ノエテン

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<冒頭の原作からの引用から>
どうして大人は子供時代の事を
すっかり忘れてしまうのだろう
子供というものは 時に ひどく悲しく
不幸になってしまうという事を
決して忘れて欲しくない


少年達、ひとりひとりについて
丁寧に描かれていて
ひとりひとりの悩みや、葛藤が
良い意味で解りやすいです。

少年みんなが
生き生きとしています。
言葉の掛け合いもテンポ良く進みます。
何より、脇役の大人たちがいいです。
べク先生、禁煙マン。
二人の過去も、再会も。

友達の事を
本当に大切に真剣に
考える少年達。
友達を守る為なら、
我武者羅に突き進む姿が、可愛い。

ウリーは
変わりたいと想う。
マチアスは
守りたいと想う。
この二人の関係が好きです。
ウリーの親友で、
一番近くに居たのに
解ってやれていなかったと嘆く
マチアス。


「大事なのは、
僕達が今
此処に一緒に居る事だ。」

この台詞を
ヨナタンが言うシーンは、
印象強いです。

「先生がいなかったら
教室は飛ばないよ。」

原作にはないですが、
ラストの舞台での
歌では、毎回泣かされます。
2008.01.14

鳩の栖

鳩の栖(すみか) (集英社文庫)鳩の栖(すみか) (集英社文庫)
(2000/11)
長野 まゆみ

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至極の短編集です。
どの物語も、秀逸です。

特には、矢張り表題作の「鳩の栖」が良いです。
1人の美しく凛と強い少年を失った二人の少年は、
何を想い何を
二人で語るのか・・・
その後が気になって仕方ありません。

逆に主人公が転向する前の、
少年二人の関係性も
色々、想像してしまいます。

雨が降ると、あの水琴窟の
音を想像せずには居られません。

少年達の不安定さが堪らない作品ばかりでした。


「きみにも、叫びたくなることがあるの、」
「…あるよ。この頃はとくに。」